KAKKA is not 閣下

Drivemodeというシリコンバレーのスタートアップでエンジニア、2019年9月に某自動車会社にExit、某自動車会社のDX推進のリード、「みてね」のエンジニアリング組織マネジメント。 CSP-SM(認定スクラムプロフェッショナル)、メタルドラマー。 ex:Drivemode(Honda), Drivemode、リクルート、MIXI、NAIST Twitter→@KAKKA_Blog

みてねのエンジニアリング組織マネジメントをやり始めました

あれから

前回は退職ブログ「2015年から働いていたDrivemodeというシリコンバレースタートアップ(2019年にホンダグループ入り)を、先週に最終出社として退職をしてきました。」を書かせていただきました。あれから長らく有給消化期間となり、今月の12月15日までDrivemode社員でしたが、実際11月ごろから先行して働かせてもらっており、12月16日付けで無事正社員として入社いたしました。タイトルの通り、家族アルバムサービス「みてね」のエンジニアリング組織マネジメントをやります。

家族アルバム「みてね」サービスについて

すでに1500万ユーザーを突破し、日本国内ではママやパパの半数となる47.1%の方が利用しているという、結構とんでもないサービスになってきています。そして意外と知らない人もいるかもしれませんが、これMIXI社の事業なのです。僕は新卒でMIXI社にエンジニアで入社しましたので、約10年ぶりにMIXI社への出戻りとなります。
toyokeizai.net

きっかけ -笠原さんとの再開、組織を知る-

このみてねの事業責任者(PO)はMIXI社のファウンダーでもあり、考えるプロダクトは必ずヒットさせるということで天才と呼ばれている笠原健治さんです。幸い、10年前のおかしな若造であった(過去形?)僕のことを笠原さんは覚えててくださり、今年のある日突然「ランチに行きましょう!」とお誘い頂いたのがことの始まりでした。そしてランチの際に、今の僕のポジションの前任のエンジニアリング組織全体のマネジメントを行っている方も同席され、実質的に「採用のカジュアル面談」となったことをきっかけに興味を持ち、そのままトントン拍子で話が進み、入社させていただくことが決まりました。
少し、個人的に心を動かされたお話を書いていきます。

興味が湧いたポイント1: 組織規模

個人的にこの「みてね」は、初期開発メンバーがほぼ全員知り合いではあったので、リリース前の開発中から知っていましたが、その頃の「数名のスタートアップ」というイメージが強かったですが、なんと今の組織規模は50 -60名程度となっているということを上記ランチでお話したときに知り、驚いたことを覚えています。
僕のこれまでの経験で、数名〜30名程度の規模の組織はいろんな状態を見てきているし、更に数百名以上との組織も見てきましたし、それぞれの難しいところや面白いところも把握してきたつもりです。そんな中で思っていたこと、次にマネジメントという立場で一番興味がある組織規模はだいたい50〜100名かなぁという気持ちでした。
これはぼくの純粋な感覚ですが、組織マネジメント難易度が上がる人数規模のしきい値があるきがしています。

1. まずは1チームの限界が来る10名超え
2. 組織からアウトプットされることすべてを一人の人間が把握する限界が来る50名超え
3. その後はなだらかに難易度があがり、複数事業や部門のサイロ化が起こる、1000人超え

1と3は見てきましたので、2あたりの経験が必要だなとしみじみと感じていました。

興味が湧いたポイント2: 良い組織

シリコンバレーのスタートアップやホンダのDXなどで様々な活動をしてきましたが、組織マネジメントの観点で「これをやるべきだ!」と感じてきて、僕自身も実行してきたことや、これから実行しようとしていることが"マクロな視点で"大体できている良い組織でした。前任の方が本当に頑張ってきたんだなぁと非常にありがたい気持ちです。
え、じゃあこれから何をよくしていくのか?という疑問が湧いてくるかもしれません。今回の転職はそれを"探し求める"ということが目的の一つなのです。
自分が働く上で意識している大事なこととして、「今が非常に良くても完璧ではないのだから、今より良い状態を目指すのだ」というのがあります。これは組織やマネジメントに限らず、ソフトウェアでもUXでもUIもデータ分析でも何にでも共通して言えることだと思います。
ここではどこまで進化しても"完璧を目指し続ける"ことで、エンジニアリング組織の到達点を探索していきたいと思っています。
おそらく世の中的にはまだまだレガシー企業のDXという社会的課題は長年取り組まれることでしょうし、仮に僕自身がまたそれを携わるとしても、目指すべき到達点がアップデートできた状態で取り組みたいという思いがあります。

また、マクロな視点で出来てると思いきや、細部までちゃんとできていなかった、みたいなパターンはどの組織でもあることだと思います(DX変革でもここが本当にキーポイントでした)ので、マクロな視点を持ちつつも、解像度をできる限りあげて課題解決を推進していきたいと思います。

興味が湧いたポイント3: 笠原さんと日々一緒に働くという点

繰り返しますが、このみてねの事業責任者(PO)はMIXI社のファウンダーでもあり、考えるプロダクトは必ずヒットさせるということで天才と呼ばれている笠原健治さんです。一般的にもスタートアップや起業・事業の成功というものは成功確率が非常に低いというのはお察しの通りですが、こんな笠原さんと毎日働く機会は、宝くじを当てるよりもレアだと思います。取締役ではありますが、本当に日々、みてねのプロダクト開発に携わっています。

興味が湧いたポイント4: 事業が素晴らしい

世の中には様々なサービスやプロダクトがありますが、こんなにも事業自体が社会的意義のあるものもレアだと思っています(完全に個人の好みの問題かと思います)。
みてねのミッション「世界中の家族の"こころのインフラ"をつくる」
とても懐かしさを感じました。僕が新卒でMIXI社に入ったときはSNS mixiの全盛期でした。そのSNS mixiのプロダクトミッションが「世界中の人々のコミュニケーションのインフラ」(だったはず)。当時の僕はこれにとても賛同し、仕事に没頭していました。みてねのミッションもまた、その熱さを思い出させてくれるものです。
こころのインフラというものはかなり幅広くて、例えば家族で子供の写真を共有しコメントし合うことで和やかな気持ちになるとかそういうものだけではなく、こころのインフラには「安心」という要素も含み得るものです。子供の危険な状態を察知する(みまもりGPS)、危険な状態になったときに助けてくれる機能(コールドクター)があるなど、この生存のに関する危機を未然に防ぐという”安心”も提供しており、昨今の猛暑での保育園バス置き去り事故などにひどくショックを受けていた僕としては、こういったミッションを持つことは本当に世のためになりつつも、家族のミライを守ることにもつながるのだなぁと感じています。

興味が湧いたポイント5: タイミングと会社の馴染みとポジション

前任のエンジニアリング組織のトップマネジメントを行っていた方が転職するということで、その方自らが後任を採用するというかなり特殊なケースでした。こういうしっかりしたお仕事をされてきたおかげで今の良い組織があるのは間違いありません。だからこそこのタイミング・機会は他にないだろうと思いました。実際外資エンジニアリングマネージャーやCTOの求人はあるにはあるのですが、上記ポイントも同時に満たすものなんてまぁないと思いましたし、しかもそれが自分のよく知っているMIXIでできるというのが良かったなと思います。

「みてね」を支える組織について

ここまで個人的なお話ばかり述べさせていただきましたが、僕自身の責務を果たすためにもみてねの組織についても紹介しておきます。
より良いものにどんどんアップデート予定ですが、みてねの採用サイトはこちら。
team.mitene.us

事業成長の真っ只中、会社からの期待にも答えなければなりません。より一層組織を強化すべく、しっかりと採用枠を確保しに行っています。まだ未確定な枠もあり、ちょっと先走ってますが、すでにJob Descriptionまで公開させていただいてます。この枠に限らずとも、ぜひカジュアル面談からでもお話させてください!
docs.google.com


【家族アルバム みてね】CXエンジニアリングエンジニア - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】シニアスクラムマスター - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】QAエンジニア - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】Engineering Manager - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】バックエンドエンジニア(プロダクト開発) - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】iOSエンジニア - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】Androidエンジニア - MIXI GROUP RECRUIT
【家族アルバム みてね】 Rails エンジニア(Data Engineering グループ) - MIXI GROUP RECRUIT