KAKKA is not 閣下

Drivemodeというシリコンバレーのスタートアップでエンジニアとか組織開発をしています(2019/09ホンダにExitしました)。 CSP-SM(認定スクラムプロフェッショナル)、メタルドラマー。 ex:リクルート、ミクシィ、トヨタ Twitter→@KAKKA_Blog

スクラム実践者増加とその評価方法の疑問

Scrum Masters Night!というコミュニティの運営をしております.本日は第23回目の開催で,私は第2回目から運営に入っており,もう5年ほど運営させてもらってることになります.
このコミュニティでは,主にスクラム実践者のための課題解決型イベントを定期的に行っており,今のスクラム実践者はどういう悩みを持っており,今他の人達はどのように解決しているのか,という生の声が聞け,ディスカッションができるので,毎度新たな学びがあります.たまにLeSSの考案者のBas Voddeさんや日本人唯一の認定スクラムトレーナー,熟練アジャイルコーチなど超ビッグなゲストも来たりします.最近福岡や大阪でもイベントやっておりますので,是非一度参加してみてください.Facebookグループで告知してます.

さて,本記事では宣伝をしたかったわけではなく,このコミュニティを運営するにあたっての最近の気づきがあります.
それはここ半年~1年で明らかにこのScrum Masters Night!の参加人数が増えています.徐々に増えたというよりは急に一年以上前の平均から1.5倍ほどの参加人数になりました.
これはどういうことなのかというと,まずスクラム実践者が増えているということは間違いないです.リテンションが上がったんじゃないのか?という仮説もありますが(というかちゃんとデータ溜めておけばよかったんですけどね...),参加者と話していても,確かにリピーターはいますけど,新規は毎回毎回多いです.

次に,参加者と雑談してるときに,スクラムをやることになったきっかけは?という会話になったのですが,多数派はどうやら会社がスクラムをやろうと決めたから,上がスクラムをやろうと決めたから,という理由です.
これはこれで全然良いと思いますし,むしろ,そういう組織体制にしてもらえるというのは非常にありがたいことだと思います.実際スクラムをスタートするには,良いコンディションです.逆に,逆境を乗り越え,地道に関係者全員を説得して回るリーダーシップ力は,相当な体力を消耗するものですし,スクラム自体の成功確率にも影響してきます.
要は,ここ半年から一年で会社の経営レベルの人たちが,「アジャイル」や「スクラム」という言葉に対してポジティブに動いてるということが予測できます.LinkedInなどでScrum Masterの採用メッセージもかなり増えてきました.もちろん,一部の企業ではもっともっと前から導入してるとか,すでに導入して失敗してもとに戻っちゃったとかそういう例もありますが.

では上からスクラムをやるように促されたとなった場合,疑問点として出てくるのが,そのスクラムという方法自体の評価方法です.どのように評価したらいいのかという点に関してはScrum Masters Night!でも何度か見かけるテーマですが,これはスクラムを導入しようとした人(今回の場合は経営層の人たちなど)が,なぜ導入するのかをしっかり現場(スクラムをやるように言われた人たち)に説明する必要があると感じています.もしくはスクラムを導入しようとした人がしっかり何を評価するかにおいて責任を持つ.
特に途中でスクラムを導入するという場合,そもそも何か問題や課題があって,それを解決する方法としてスクラムをやるわけですし.問題を解決する方法は本当はなんだって良いんですよね.
私自身も前回の記事で詳しく書きましたが,会社メンバー全員でやりたいようにやってたらだんだんとやりづらくなってきて,よくよく考えたらやはり組織ちゃんとしてアジャイルにしたら解決できそうじゃないかとなり,スクラムやりやすいのでは?となった感じでスクラムは最後に出てきました.
なので,今どういう課題があって,いろいろ調べてみたら結局のところスクラムをやると解決するかもしれない,という背景がうまく伝わっていると自ずと評価方法も見えてくるのではないかな感じています.
また,そうすることによって先入観による「アジャイルアレルギー」の人に対しても納得感をあたえられるかもしれません.

あと余談ですが,スクラムマスターの数は徐々に増えてきていますが,プロダクトオーナーという肩書の人はなかなか見かけないなーと話してました.確かに,仕事内容としてはPO相当の仕事をしてるけど,大きな組織では企画職とか,総合職とか,プランナーとか,プロダクトマネージャーとか言われたりしてる感じなんですね.